欧州旅行記1・・・変わった事物     

1.シベリアの不思議な縞模様 
 この写真は、ロシア上空を飛んでる飛行機から写したものです。ずっと窓から下を見ていた私は、白い縞模様がしきりに出てくるのが不思議で、乗務員に質問したのですがさっぱり通じず(^_^;)、雪が残ってるのかなあ、と思いながら(7月でしたが)、シャッターを押しました。雪にしては妙に規則的で線が揃いすぎてるのですが。
  現像から返ってきたのを見ても何だか分からず、そのままにしていましたが、スキャナーを入手してそれにかけて拡大したのを見て、やっといくらかの想像がつきました。それは、(おそらく、ですが)、石灰岩の地層に出来た、河岸段丘が描く模様だったのです。

 まず、ユーラシア大陸に石灰岩の地層が多いことはよく知られています。地質時代の名称にも石灰岩由来の物があります。有名な白亜紀(イギリスのドーバー海峡沿いの白亜(=石灰岩)の海岸から名付けられた)とか、二畳紀、三畳紀もそうだったはずです。ロシアには、日本の面積の何倍もの広さの、そして厚さが何kmにもおよぶ石灰岩の地層があるそうです。

 一方、河が流れているところでは河岸段丘というものが形成されることがあります。河が流れ、その通路が出来ている場所全体が隆起した後、さらにその一部が深く削られて河が流れる。それが何度も繰りかえされて階段状になったものです。
この写真に見える縞模様は、河岸段丘の断崖部分に石灰岩が露出して白く見えて、上面にあたる段丘面に黒い土その他が積もった為にできた模様のようです。場所はわかりませんが、オビ川下流じゃないかと思います。例えば、この辺り、

http://maps.google.com/maps?ie=UTF8&oe=UTF-8&hl=ja&q=&ll=67.348325,52.105408&spn=0.58707,1.799011&t=k&z=9&om=1  

オビ川自体の川幅は20km以上(!)ありますが、実際に水が流れているのはその一部のようです。写真の青くなっているところがその水路で、画面全体が河床なのかもしれません(1万m上空では、2万mの川幅は、約90度の視角で見えるわけですが)。当然この川の水は石灰分を多く含んでるのでしょう。人間が迷い込めば、生きて帰ることが出来るのかどうか。


 ロシアにはこういうどうしようもない地層があちこちにあるんでしょう。グーグルアースでこの近辺を見ると、実態が想像も付かない奇妙な光景が見えます。昔、中学生の頃、地理の時間に、ソ連の穀倉地帯が云々なんて話を聞いたとき、  「全土を耕して穀倉地帯にすればいいんじゃない?」
と疑問に思ったことがありましたが無理なんですね(笑)。
 

2.ドーバー海峡白亜の海岸
 
  上で書いたものです。コレ見たくてわざわざ船で海峡を渡りました(じゃなくて本当は、ノルマンディー上陸作戦の気分を味わう為です)。
 
3.ロンドン戦争博物館の零戦の残骸  

   これは結構ショッキングなものでした。歴史上有名な戦 闘機、戦車などの他の展示物が全て完全な形で保存、展示され(敵国のを含め)、まさにかつての「雄姿」を誇っているのに対し、この零戦は、操縦席部分だけの残骸でした。しかもプラスチックなどで覆われ、まるで救命装置を施された患者が晒されているようで。映画「ジョニーは戦場へ行った」を思い起こしてしまいました(嫌な映画ですが。これを子供に見せるのは止めて下さい>教育関係者)。このパイロットはどうしたのか、どこで回収された物なのか。零戦の場合、完全な形で残っているのはほとんどないので、やむを得ないとは思いつつ、これはないだろうと、涙してしまいました。





4.ホテル「ボンサイ」
 
 ドーバー海峡のフランス側の港カレーの駅の前にあったホテルです。「盆栽」でしょうかね。覗いてみようかと思ったのですが、時間がなくて止めました。盆栽が飾ってあったのかしらん。
 
5.スイスの「白い川」

 オーストリア・スイス間の列車沿いに流れている川の写真ですが、色が真っ白なのです。泥で濁っているというのではなく、明らかに白い色をしていました。同じネタになりますが、多分石灰分が流れているのでしょう。こういう水じゃ飲みようがないでしょうね。こんな場所では、一日生きるためにも水を確保しなければなりません。争いが起き、それを統括する権力が成立するのは必至。「日本じゃ水と安全は只」という有名な言葉を思い出させます。

 

 

以上、07/04/29  





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